第181章

雪見家と長年付き合いのある医師は雪見寒が連れてきた人物で、雪見家が幼い頃に行方不明になった長女をずっと捜していることも当然知っていた。

村山先生はDNA鑑定書を雪見裕也に差し出す。

「結果はこちらです」

雪見裕也は受け取るなり、迷いなく最終ページを開いた。

雪見寒が大股で近づいてくる。

西園寺千枝は椅子に座ったまま動かない。

小鳥遊瑶奈は千枝の腕にそっと絡みつき、同じく席を立たずにいた。視線は雪見裕也の手元の鑑定書に釘付けで、胸の鼓動がどくどくと暴れる。なぜか当の本人である千枝より、瑶奈のほうがよほど緊張している。

一条瑾人はもともとじっとしていられない性分で、しかも好奇心が強...

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