第193章

小鳥遊瑶奈の部屋まで駆けていった。

西園寺千枝は瑶奈に事情を説明する。黒瀬冬真が「彼女をホテルから出したくない」と言っているから、土産を買いに行くのはやめた。何かあるなら部屋で話そう、と。

それを聞いた小鳥遊瑶奈の瞳に、ピンクの泡がぱちぱちと弾ける。

「わあ……黒瀬社長、めちゃくちゃ心配してるじゃん! 千枝のこと、ちゃんと考えてくれてるんだね!」

「……」

千枝が言葉を失っていると、瑶奈は自分の浅はかさを恥じるように肩を落とした。

「はぁ、私そこまで思いつかなかった……!」

そう言うや否や、瑶奈は千枝の手を引いてベッドの端に座らせる。興奮で頬がほんのり赤い。

「ほんと、さっき...

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