第204章

西園寺千枝は、その言葉に目を見開いた。

雪見家と、もう一度DNA鑑定をする?

前にも一度、やったはずなのに。

雪見裕也は口元に申し訳なさそうな笑みを浮かべる。

「正直に言うとさ……俺も兄貴も、前回の結果、ちょっと変だと思ってるんだ」

西園寺千枝の驚きは、さらに深まった。

雪見裕也と雪見寒は、前の鑑定に何か裏があると疑っているらしい。

けれど前回、彼女は採血を終えてから一歩も病院を離れていない。血液サンプルをすり替える余地など、あるはずがなかった。

結果が間違うとも思えない。

それでも、もう一度やる意味はあるのだろうか。

千枝は隣の裕也を見上げる。彼の瞳に宿る期待に触れた瞬...

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