第211章

村山先生の手には、DNA鑑定書が二通あった。

雪見寒が雪見雅博と雪見奈央の血液サンプルを持参していたため、この機会に西園寺千枝の血液も合わせ、二人それぞれとDNA鑑定をかけたのだ。

「結果はどうでしたか?」

雪見裕也が待ちきれない様子で立ち上がる。

雪見寒も同じく席を立ち、村山先生の手元の鑑定書を、目を逸らさず見つめた。

村山先生は勝手に口を挟まず、鑑定書を差し出す。

「まずはご自身の目でお確かめください」

雪見裕也が慌てて受け取った。

彼が見たのは、西園寺千枝と母親の鑑定書。

雪見寒が見たのは、西園寺千枝と父親の鑑定書だった。

鑑定対象の当人である西園寺千枝は、三人の中...

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