第216章

一条瑾人はそのツーショット写真を見るなり、舌打ちして言った。

「これ、西園寺修司じゃん?」

西園寺千枝が西園寺家にいた頃の「修司兄」。まさか宮林千冬とも面識があったなんて。

千枝はちらりと目をやり、何事もなかったように視線を引っ込める。

「千枝、大丈夫か?」

瑾人は彼女の顔色をうかがいながら、言葉を選んで尋ねた。

西園寺千枝は小さく笑う。

「私、そこまで弱くないよ。心配しなくていい。平気」

西園寺家の人間を見かけるたびに胸が痛むようじゃ、それこそ自分で自分を苦しめるだけだ。

「ならよかった!」

瑾人は胸をぽんと叩き、まだ何か言おうとして――ふと目を見開いた。

兄が、やけ...

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