第23章

西園寺千枝はスマホの画面を彼の目の前に突き出し、理解不能といった顔をした。

「……これ、どういうこと?」

黒瀬冬真はのんびり一瞥して、涼しい顔で言う。

「酔ったお前が俺を捕まえてツーショ撮ってさ。撮り終わったら『壁紙にする!』って聞かなかった」

西園寺千枝「???」

西園寺千枝は引っかからない。

「そんなわけないでしょ!」

黒瀬冬真は顔を横に向け、頬の赤い手形を見せつける。

「俺も最初は信じなかった。お前が俺に平手打ちするなんてな」

西園寺千枝は一気に気まずくなった。

彼が自分で自分を叩くはずがない。

つまり、この手形は――自分の仕業。

じゃあ、この壁紙も……自分で変...

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