第45章

西園寺怜司は瞬きひとつせず、張り詰めたまま大スクリーンを見つめた。

映像の中で、西園寺千枝は縄をほどくと椅子から立ち上がり――迷いなく、昏睡している西園寺怜司のほうへ歩いていく。

逃げない。

自分だけ助かろうとしない。

西園寺怜司を連れて、一緒に出るつもりだ。

西園寺怜司の目の奥が熱くなり、じわりと涙がにじむ。

泣いたのは、いつ以来だろう。

それなのに、画面の中で自分へ向かってくる西園寺千枝を見た瞬間、胸の奥が酸っぱくなって、心臓が震えた。

そのとき――外で、再び凄まじい爆発音が轟いた。

ドンッ!

家が揺れ、窓ガラスがバンッと弾け飛ぶ。

天井のシャンデリアがぐらりと何度...

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