第75章

頂点エンターテインメント――平岡沙希のオフィス。

西本七海はソファに座る西園寺千枝を凝視し、目をきらきらと輝かせていた。

最初に千枝へ作曲を頼んだときは、正直なところ「自分の人気で引っ張ってやる」くらいの気持ちだった。

だが、西園寺千枝があの名高いCEだと知った瞬間、七海の心境は一変する。CEに曲を書いてもらえるなんて、まさに身に余る光栄――いや、三生の幸運だ。

七海は瞬きもせず千枝を見つめ、瞳に残る興奮を隠しもしない。

「ネットの人たちだけじゃなくて、俺も気になってたんだけどさ。天下のCEが、なんで俺に曲を書こうって思ったの?」

千枝が眉をわずかに上げ、口を開きかけた、そのとき...

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