第82章

西園寺千枝はふっと笑い、わざと焦らすように言った。

「当ててみて」

一条瑾人「……」

そんな焦らし方あるかよ、って話だ。

このクラブに来る連中は金持ちか、それに準ずる連中ばかりだ。西本七海と西園寺千枝が有名人だと気づいた者もいたが、最近ネットで話題だからといって取り囲むような無粋はしない。せいぜい、物珍しそうに数秒眺める程度。

射撃レーンに備え付けの銃はやたらとリアルで、握った感触もほとんど実銃みたいだった。

西本七海が闘志むき出しで射線の前に立つ。

「西園寺千枝。3発ずつで勝負しよう。合計点が高いほうが勝ち」

「いいよ」

西本七海は無駄口を叩かない。手元の銃を取り、正面の...

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