第151章

鈴木真子は海千山千の古狸だ。神原文清の言葉を聞いただけで、その真意を即座に悟った。

彼女はすぐさま色めき立ち、二つ返事で承諾した。

「ええ、ええ、もちろんですとも。神原社長のお誘いを断る理由などございませんわ。それに、社長と純ちゃんは旧知の仲ですしね」

ためらいもなく自分を神原文清に差し出す鈴木真子を見て、渕上純は拳を固く握りしめた。もし殺人が罪にならないなら、今すぐにでも鈴木真子を八つ裂きにしていただろう。

それでも、胸の奥に渦巻く恨みは晴れそうになかった。

渕上純は抵抗を試みる。

「叔母さん、明日は授業があるの。予備校の試験も控えているし……英語の勉強が大事だって、叔母さんも...

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