第182章

電話を切ると、神原文清はわずかに首を傾げて渕上純を見た。

「聞こえただろう。これで安心だ。小林海のことなんて、もう心配する必要はない」

その言葉に、渕上純は反射的に弁解した。

「誤解しないでください。小林海にはたくさん助けてもらって、本当に感謝しています。でも、ただの感謝です」

もう一度彼女を一瞥し、神原文清は眉を上げた。

「なぜ俺にそんな説明をする? 誤解されるのが怖いのか?」

指摘され、渕上純の頬に淡い朱が差した。彼女は咳払いをする。

「また勘違いしてます。私はそんなつもりじゃ」

「なんだ? 認めるのが恥ずかしいのか? もし誤解されるのが怖くないなら、どうしてそんなに必死...

ログインして続きを読む