第255章

渕上純のその一言は、神原文清のみならず、神原家の祖母の笑いのツボをも刺激したらしい。二人は示し合わせたように声を上げて笑い出し、祖母に至っては相好を崩して喜びを露わにしている。

「この子はまあ……初めて会った時からただならぬ縁を感じていたけれど、やっぱり私の目に狂いはなかったね。私が選んだ孫嫁に間違いがあるはずないもの」

孫嫁、だと?

その単語が耳に飛び込んできた瞬間、渕上純は呆気にとられた。まだ何一つ既成事実などないというのに、いきなり孫嫁呼ばわりとはどういうことか。まるで狐につままれたような気分で、彼女は思わず神原文清の方を見る。

男はといえば、面白くて仕方がないといった様子で、...

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