第257章

渕上純の言葉を聞いた瞬間、神原悠の小さな胸に罪悪感がいっそう深く広がった。彼は小さな頭をがっくりとうなだれる。

「渕上先生、僕のこと……怒ってますか?」

渕上純は迷うことなく首を横に振った。

「そんなことないわよ。悠くんがいい子だってことは、先生が一番よく知ってるもの。だから、ちょっとした間違いで責めたりなんかしないわ」

その優しい言葉に、少年の張り詰めていた心がようやく解けたようだ。彼は安堵の息を吐き、消え入りそうな声で呟く。

「ごめんなさい、渕上先生。さっきはみんなの前であんな態度をとって……僕、すごく失礼な子でしたよね?」

彼女は眉を少し持ち上げ、口元に微かな笑みを浮かべた...

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