第307章

そこで楓田麻衣は、悪びれる様子もなくふふっと笑みをこぼした。

「お義母様、誤解なさらないでください。私はただ、純ちゃんが用意した贈り物を見たいだけなんです。私も榎本先生の書画は大好きですし、お義母様と一緒にその喜びを分かち合いたいと思いまして。ただそれだけのことですわ」

すると間髪入れず、風見紬が場の空気を読まない発言を投下した。

「それとも、純ちゃんの用意した画が偽物だから? 恥ずかしくて出せないとか?」

その瞬間、渕上純の心臓がドクリと跳ねた。さっきまでが疑念だったとすれば、今は確信に変わった。

先ほど榎本先生が直接画を手渡してくれた時、この二人はその場にいたのだ。自分の目で受...

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