第310章

その時、風見紬が仲裁役を買って出た。まるでこの家の女主人であるかのような口調で、文清をたしなめる。

「文清さん、おば様に対してその口の利き方は何ですか? おば様はあなたの実のお母様ですよ。どうして自分のお母様ではなく、赤の他人の肩を持つのですか」

 その言葉を聞いた神原文清は、冷徹な視線を風見紬へと向けた。表情は凍りついている。

「君に僕を指図する資格がどこにある? どの口がそれを言っているんだ? 母さんが君を気に入っているのは母さんの勝手だ。どんな手を使ったかは知らないが、はっきり言っておく。君に口を挟む資格はない」

 楓田麻衣の顔色が土気色に変わる。実の息子に公衆の面前で面子を潰...

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