第312章

ここ数年、神原文清はずっと彼女に対して反発する態度を取り続けてきた。以前はせいぜい無視する程度で済んでいたが、今や衆人環視の中で、赤裸々に関係の悪化を見せつけてきている。

この瞬間、楓田麻衣は何も言い返すことができなかった。

一方、風見紬は瞳をくるりと巡らせ、憎らしいほど鮮やかにすべての責任を楓田麻衣へと転嫁した。もし二人の間にどうしても一人の「悪役」が必要だというなら、それは間違いなく楓田麻衣でなければならない――そう言わんばかりだ。

彼女には、楓田麻衣の罪を被るつもりなど毛頭ない。

確かに絵の手配を手伝ったのは自分だが、名義はあくまで楓田麻衣なのだから。

ゆえに、この絵が引き起...

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