第319章

警察に通報すると聞いて、風見紬の胸に再び恐怖が込み上げてきた。昔から、警察沙汰になることだけは避けたかったのだ。

かつては警察に関わることなど何とも思っていなかった。若気の至りとでも言うべきか、奔放に振る舞い、後先考えずに行動していた時期もあった。だが年齢を重ねるにつれ、過去の行いがもたらす代償が徐々に形を帯びて現れ始めたのだ。

特に神原文清と知り合ってからは、風見紬の心に怯えが生まれた。彼に悪影響を及ぼすのではないかと、自身の過去の所業を悔やむ夜も多かった。

しかし、犯した過ちは消えない。それは「黒歴史」として刻まれ、決して書き換えることはできないのだ。

風見紬は気づいていた。神原...

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