第328章

その言葉を聞いて、渕上純はわずかに躊躇したが、結局は神原悠の後について中へ入ることを選んだ。

神原家の祖母直々の頼みとあっては、目上の意向に逆らうわけにはいかないからだ。

神原悠に導かれて宴会場へ入ると、室内から三々五々、人が出てくるところだった。客間のソファには神原文清が横たわり、床には吐瀉物が広がっている。辺りには鼻をつく不快な臭いが漂っていた。

その周りを、神原の祖母や文清の友人たち、そして数名の年長者が取り囲んでいる。

給仕がすでに文清のためにレモン水を用意していた。

これほど泥酔した神原文清に近づこうとする者は、祖母と渕上純以外には誰もいなかった。

渕上純は眉をひそめ、...

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