第338章

中村修の言う通りだとは、神原文清も常々思っていた。だが、どうしても自制が効かない。風見紬が良からぬ人間や揉め事に関わっていると知るや否や、つい手を出して止めてしまうのだ。

別れたとはいえ、彼女には平穏に暮らしてほしいと願っている。しかし、風見紬にはそれができない。

だから……。

「昨日、純さんと喧嘩したのはその件が原因だろう? お祖母様の誕生祝賀会での一件も耳にしたよ。昨日は俺も中村修も地方にいて行けなかったが、もし俺たちがいたら、その場の騒ぎも少しは抑えられたはずだ」

菅田清はそう言って首を横に振った。

神原文清は頷いた。

「確かに、あの祝賀会の件が引き金だ。あの一件で、俺と渕...

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