第345章

このバーには何度も足を運んでいるが、神原文清が女を侍らせたことなど、一体いつあっただろうか。

その瞬間、空気が凍りついた。まるで映画のワンシーンで一時停止ボタンが押されたかのように、時が止まる。重苦しい気圧が場を支配し、誰一人として口を開くことができない。

菅田清が腕時計に目を落とすと、時刻はすでに深夜十一時を回っていた。

彼は軽く手を振り、散会しても構わないと周囲に合図を送る。

言われるまでもなく、誰もが蜘蛛の子を散らすようにその場から逃げ出した。下手に残って、火の粉が降りかかるのを恐れたからだ。瞬く間に、その場に残されたのは出田竜也、中村修、菅田清、そして神原文清の四人だけとなっ...

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