第347章

それでも彼女は、内心の動揺を押し殺して言い返した。

「でも、他の女を膝に乗せていたのはそちらでしょう? 先に仕掛けたのはあなたです」

対する神原文清は、悪びれる様子もなく言い放つ。

「俺があいつにキスしたか? あいつにキスさせたか? あいつをどかした後、アルコールスプレーを振りかけたんだぞ。それに、この服だって帰ったら全部捨てるつもりだ」

それを聞いて、渕上純はなんとも言えない複雑な心境になった。神原文清がそう弁明したとしても、胸の奥にはまだわだかまりが残っている。

どうしても、彼の膝の上にホステスが跨っていた光景が脳裏にちらついてしまうのだ。

気持ち悪いことこの上ない。

そこ...

ログインして続きを読む