第351章

調子に乗ってルールを破った報いだ。

自業自得というやつだろう。

キャバ嬢は恐怖に震え上がっていた。目の前にいるのは、自分のような人間など蟻のように踏み潰せる富裕層だ。

とりわけ、神原文清という男の地位と権力を考えればなおさらである。

そう思うと、キャバ嬢の心は恐怖で埋め尽くされた。顔面は蒼白になり、指先まで小刻みに震えている。極限まで怯えているのは明らかだった。

「いいわ、太方通りの餅が食べたくなったの。全種類買ってきて。それも二人前ね」

唐突に、渕上純がそう口にした。

その場にいた全員が唖然とし、一瞬、彼女が何を言ったのか理解できなかった。

このキャバ嬢に、餅を買いに行かせ...

ログインして続きを読む