第360章

傍らの神原文清もまた、同様に体温の上昇を感じ取っていたらしい。空調の設定温度を最低まで下げたところで、何の意味もなさない。身体の奥底から湧き上がる燥熱は、もはや皮膚感覚の問題ではなかった。

それは体内、とりわけ下腹部を中心に渦巻いている。

渕上純はすでにジャケットとインナーを脱ぎ捨てていたが、それでも暑さは和らがない。現在、彼女の上半身を覆っているのは、生地の薄いレースのボディスーツ一枚のみ。その色合いと肌に吸い付くような素材が、彼女の完璧な肢体を惜しげもなくさらけ出している。

神原文清の視線がその曲線にしばし留まり、そこへ底知れぬ情欲の色が滲んだ。

渕上純は自身の異常を自覚していた...

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