第368章

馬田の表情は複雑に歪んでいた。顔色は目まぐるしく赤と白を行き来したかと思うと、やがてその顔には薄暗い陰りごときものが漂い始めた。

オフィス全体が重苦しい静寂に包まれる。それは、針一本落ちても聞こえそうなほど張り詰めた沈黙だった。

渕上純は何も言わず、ただ静かに馬田が口を開くのを待っていた。今回の件はこちらの不手際である以上、解決策を求める資格などないことは重々承知している。だが、フランスでの仕事がかかっているのだ。この研修機関のために譲歩するわけにはいかない。

誰が同じ立場でも、きっとそうするはずだ。

「こうしましょう。入社まで三日ありますよね? いつ向こうへ行くことになるか分からな...

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