第371章

同僚たちは顔を見合わせた。やはり、人の口に戸は立てられないというが、退屈な日常に火をつける燃料として、下世話な噂話ほど最適なものはないらしい。

「千鳥さんの話で思い出したわ。確かに、前にもニュースになってた気がする」

「私も覚えてる。一時期、渕上がこの機構《スクール》でハブられてたことあったじゃない?」

「あんな美人だもの、裏があるに決まってるわよ。綺麗なバラには棘があるって言うけど、今はもうその通りだって確信したわ」

「アハハ、何それ? じゃあ私たちが安全なのはブサイクだからってこと?」

「アハハハハ!」

場の空気が自分の望む方向へ転がっていくのを見て、千鳥燕は内心ほくそ笑んだ...

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