第373章

瞬間、千鳥燕の顔がカッーと朱に染まった。耳まで真っ赤になり、穴があったら入りたいとはまさにこのことだ。

羞恥と怒りで奥歯が砕け散りそうだ。

「昨日はみんな、そう言ってたじゃないですか! 渕上が来る前は、みんなで示し合わせたでしょう! あいつを懲らしめてやるって。あいつのせいで私たちの仕事量が増えたのは事実なんですから!」

千鳥燕は必死になって周囲を洗脳しようと喚き立てる。まるで、全員が自分と同じように渕上純を憎まなければ気が済まないといった様子だ。

同僚たちは顔を見合わせた。その中の一人が、見るに見かねて口を開く。

「千鳥先生、物事には限度というものがありますよ。確かに最初は渕上さ...

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