第401章

渕上純は彼を睨みつけ、口の中に残るエッグタルトを、まるで親の敵のように咀嚼した。どうにも、神原文清にからかわれているような気がしてならない。

そこで彼女は、とびきり甘そうなケーキを一つ手に取ると、報復とばかりに神原文清の口へ強引に押し込んだ。

だが、神原文清は怒るどころか、ゆっくりと咀嚼し、その味を吟味さえしている。

「悪くない。やはり糖分のある菓子は美味いな。奥さん、もう一つあーんしてくれ」

今この瞬間、渕上純は本気で疑った。神原文清の精神状態は正常なのだろうか? 常軌を逸していないか?

彼女は言われるまま、再び砂糖たっぷりのケーキを選んで彼の口に放り込み、ただじっとその様子を見...

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