第407章

出会った当初、渕上純は新田佐美に対して好感を抱いていた。勇敢で芯が強く、今どきの若い子には珍しい気骨のある少女だと思っていたからだ。

だが、何度か顔を合わせるうちに、その評価は一変した。今ではもう、彼女のことが好きではない。

その思考があまりに幼稚で、そのくせ妙に計算高く、腹黒い一面が見え隠れするからだ。

最初のうちは、周囲もそんな彼女を「笑い話」や「ピエロ」として面白がるかもしれない。だが、時が経てばそうもいかなくなるだろう。

新田佐美という人間は、徐々に火薬が詰め込まれていく爆弾のようなものなのだ。

「申し訳ありません、奥様。私はただ、お気遣いをしたかっただけで……」

「気遣...

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