第409章

そう呟く新田佐美の声は消え入りそうなほど低く、力の入らないその言葉の一つひとつに、深い悲哀と無念が滲んでいた。

事情を知らない人間が見れば、渕上純こそが悪者だと信じて疑わないだろう。

そんな新田佐美の姿を目の当たりにし、渕上純の胸中には強烈な嫌悪感が込み上げた。彼女は思わず白目を剥きそうになるのを必死で堪えたが、脳裏には不快極まりない光景がフラッシュバックし続けている。

彼女は決して狭量な人間ではない。だが、だからといって理不尽な屈辱を甘んじて受け入れるような女でもなかった。

これまで、彼女は十分すぎるほど耐えてきたのだ。

その忍耐にも、限度というものがある。

「私が考えすぎなの...

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