第413章

ぷっ、と吹き出す音がした。その一言で渕上純は思わず相好を崩し、部屋に漂っていた重苦しい空気も幾分か和らいだ。

神原文清は高橋健の脚を軽く蹴り飛ばす。

「俺に死んでほしいのか?」

「へへっ」

高橋健は悪びれもせず笑い、二、三言の軽口を叩いてから帰っていった。こんな真夜中に長居しても無粋というものだ。

高橋健を見送った後、渕上純が部屋に戻ると、神原文清は変わらずソファに深く腰掛けていた。視線が交差する。渕上純は依然として、いたずらが見つかった子供のように気まずそうな顔をしている。

「まだ気にしているのか」

神原文清が鼻で笑う。

渕上純は小さな頭を垂れ、こくりと頷いた。

「本当に...

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