第423章

ガラスケースの中に鎮座する高価な贈答品と精緻なジュエリーの数々は、見る者の吐息を奪うほどに美しく、優雅な旋律があたりの空気に溶け込むように流れていた。

新田佐美は、驚きのあまり開いた口が塞がらない様子だった。彼女は幼少期を農村で過ごし、中学に上がってようやく上京してきた身だ。都会の空気には触れていても見識は浅く、ましてやこれほど名門の生活など想像の埒外だったのだ。

今日この光景を目の当たりにし、新田佐美の奥底に眠っていた欲望と嫉妬心は、堰を切ったように溢れ出した。

特に、渕上純が気負うことなく自然な振る舞いでドレスを選んでいる姿を見ると、強烈な劣等感が込み上げてくる。口が裂けても認めは...

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