第424章

その言葉を聞いた瞬間、新田佐美は顔から火が出るような思いだった。顔色は優れないが、この状況下では謙虚に振る舞うしかない。

「アドバイスありがとうございます。でも、新しいスタイルにも挑戦してみたいので」

神原文清はソファに深く腰を下ろしたままスマホを眺めており、仕事に追われている様子だ。傍らの中村瑞も電話中で、二人はこちらの様子に気づいていない。

スタイリストも客が嫌がる服を無理強いはしない。彼は頷くと、「承知いたしました。試着室はあちらです。どうぞ」と促した。

「はい、ありがとうございます」

渕上純がドレスに着替えて姿を現すと、広間にいた七、八人のスタッフとスタイリスト全員が息を呑...

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