第428章

「全部あなたのせいですよ。見てください、ドレスがこんなになっちゃって!」

渕上純は羞恥と憤りが入り混じった表情を浮かべる。

一方の元凶は、涼しい顔でベッドに半身を起こし、慣れた手つきでサイドテーブルのケースから煙草を一本取り出し、火をつけていた。

「大したことない。あとでボーイに電話してプレスさせればいい」

神原文清は事もなげに言った。

渕上純の瞳には怒りの炎が揺らめき、唇をきつく引き結ぶ。その形相は、彼を絞め殺してやりたいと言わんばかりだ。

「これはお店からお借りしているドレスなんですよ。勝手にプレスしていいかどうかも分からないのに」

ところが、神原文清は平然と言い放つ。

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