第430章

渕上純はふっと笑みを漏らし、腕を組んでみせた。

「私を問い詰める気かしら? 部下が上司を気遣うのは結構だけれど、それは中村のような立場があってこそ。貴女のようなインターン風情が口を挟んでいい領域じゃないのよ。それに、神原社長の胃痛の原因が何なのか、どの方面の不調なのかも知らない癖に、適当な薬を見繕ってきたわけ? 間違っていると親切に教えてあげたのに、逆ギレなんてね。何、褒めてほしいとでも言うの?」

新田佐美の態度は、明らかに度を越していた。敬うフリさえ、もうかなぐり捨てたようだ。

「奥様、私に何か含むところがおありなら謝ります。ですが神原社長は本当に胃がお辛いんです。私のことが嫌いだか...

ログインして続きを読む