第431章

「ドイツでの滞在が少し長引いてしまったせいでしょうね。このパーティーへの出席は、その間に断らざるを得なかった仕事や会食に、綺麗な区切りをつけるためだと理解しています」

渕上純は軽く眉を上げた。「ふん、何でもお見通しか」

神原文清は冗談めいた口調で返す。「君は俺の妻だろう? お前のことくらい分かってるさ」

「口が上手いんだから」

「祖母様がなぜ、頑なに君を孫の嫁に選んだか分かるか? 単に美しいからでも、俺が惚れているからだけでもない。君が大局を見て判断できる人間だからだ。最も相応しい人物であり、当主の妻としての資質がある。……まあ、俺の見る目も悪くないってことだが」

プッと吹き出し、...

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