第468章

「いっそのこと、あとで誰にも知られないように、あの娘を少し懲らしめてやりましょうか?」

 葵が自身の考えを提案した。

 しかし、神原の大奥様は首を横に振った。

「それはならぬ。文清のあの様子……どうやら本気のようだ。もし今後、新田佐美の身に何かあれば、あの子は真っ先に私を疑うだろう。そうなれば、せっかくの祖母と孫の絆が、あの女一人のために台無しになってしまうではないか」

 それを聞き、葵は小さく頷いた。確かに一理あると考え直したようだ。

「では、このまま何もしないということでしょうか?」

 神原の大奥様は鼻を鳴らし、冷ややかに笑った。

「当面はな。まずは新田佐美の出方を見る。あ...

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