第477章

渕上純がそう口にした以上、香椎那奈としても強がる必要はなかった。やはり純は自分たちより幾つか年長であり、物事の捌き方も彼らよりずっと手慣れているからだ。

C市へ向かう道中、学生たちは雀のように騒がしかった。みな血気盛んな年頃で、多くは大学を出たばかりということもあり、遊びたい盛りの若者たちなのだ。

そんな彼らがはしゃぐ姿を眺めていると、渕上純の張り詰めた心も幾分か解れ、一時的とはいえ、煩わしい悩みを頭の隅へ追いやることができた。

C市に到着したのは、それから二時間あまりが過ぎた頃だった。大会運営委員会の手配した迎えの車に乗り込み、一行はまず指定されたホテルへと向かった。

今回、この機...

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