第483章

「お前の言う通りだな。じゃあ、送金するか」

「奥さんがC市から戻られてからにしてはいかがでしょう。今送金すると、奥さんのご気分を害する恐れがありますので」と、中村瑞が言葉を添えた。

 仕方ない。神原文清も確かにその通りだと思い、面白くなさそうに手を振った。

「分かった、もういい。下がれ」

 退出しようとしたその時、中村瑞が足を止めた。

「神原社長。申し上げにくいことなのですが、一つよろしいでしょうか」

「言いたいことがあるならさっさと言え。小出しにするな」

「本日は奥さんに連絡を入れない方が賢明かと。C市から戻られるまでは、そっとしておくのが一番です。奥さんが内緒でC市に行かれ...

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