第513章

そのキスは強引で、荒々しく、まるで彼女を自身の身体に揉み込んでしまおうとするかのようだった。

もう片方の腕が腰に絡みつき、彼女を己に密着させる。浅い口づけはすぐに深く、重くなり、渕上純は息継ぎさえ許されない。静謐だったはずの病室は、たちまち濃厚な情欲に支配され、男は当初の自制心などとうに捨て去っていた。

ベッドに押し倒された彼女は、後頭部の下にある枕を逆手に強く握りしめ、沸き上がる快感と声を必死に押し殺す。

そうでもしなければ、堪えきれずに悲鳴のような声を上げてしまいそうだったからだ。

病室を包む暖かなオレンジ色の明かりが、ベッドの上で一つに重なり合う二つの影を映し出す。

衣類は床...

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