第515章

小林海は思わず吹き出した。「まさか。香理は確かに少しわがままなところはあるけれど、根はいい子だよ。それに、君だって彼女が小さい頃から見てきただろう? よく知ってるはずじゃないか」

「知ってはいる。だが、あのチビ助が前に純にしたことを思い出してみろ。たかが斎藤俊一人のためにだぞ? ガキが大人の事情に首を突っ込んでどうする。お前がその根性を叩き直してやるべきだ。今の彼女の本分は勉強だ。それ以外のことは一切関係ない」

神原文清は、厳格な年長者としての顔を見せた。

小林海は低く笑い、ゆったりとした口調で返した。「言いたいことは分かってるよ。でも忘れないでくれ、僕の職業を。これでも弁護士だよ?」...

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