第100章 徹底的に顔を叩く

「雨音、この放り出された人……あんたのお兄さんでしょ?」

「うん。前に学校まで迎えに来たの見たことあるし、兄だよ。でも、なんで帰一盟に放り出されてるの? 帰一盟じゃ大事にされてるって言ってたじゃん?」

クラスメイトたちは口々に言い合い、笑いたいのに笑えない、といった顔をしている。大事にされるって、つまり中から投げ捨てられること?

――みっともないにもほどがある。

冬木雨音は言葉が続かず、頬がかっと熱を帯びた。こんなことになるなんて、思ってもみなかった。

いちばん尊敬していた兄が、まるで犬みたいに放り捨てられるなんて。

クラスメイトたちは乾いた笑いを二つ三つ漏らす。

「えっと……...

ログインして続きを読む