第101章 一方は爆損、一方は爆益

冬木涼子は佐伯荀に向けて、ぱっと花が咲くように笑った。

「佐伯おじさん、悪いけど……ちょっと我慢してね」

佐伯荀がまだ状況を飲み込めないでいると、冬木涼子はすぐさま部下へ視線を移す。

「あなた、行って。冬木颯真に伝えなさい。プロジェクトがこじれたのは、佐伯荀が裏で手を回したせいだって。帰一盟の盟主ももう把握してる。佐伯荀は処分するし、後始末もするって」

「は……?」

部下の目が点になった。

冬木涼子は淡々と続ける。

「ただし盟主はいま海外。戻るのは五日後よ。それまでの間は、冬木颯真に全部片づけさせる。盟主が帰国したら、きちんと埋め合わせもする――そう伝えて」

「ど、どうしてで...

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