第102章 旦那、すごいね!

冬木涼子はスマホをいじりながら、顔いっぱいに花が咲いたように笑っていた。

よく見れば、その笑みにはどこか意地の悪い甘さが混じっている。

そしてまた、アイスを大きくひと口。

「なにがそんなに嬉しいんだ?」

男の、ひんやりと落ち着いた声が耳元に落ちた。

冬木涼子が振り向くと、御堂柊吾が車椅子を押して近づいてくるところだった。

冬木涼子はぱっと明るく笑う。

「別に。……ただ、嬉しいだけ」

御堂柊吾はその笑顔を見て、つられて口元を緩めた。この子、またこっそり悪だくみでもしているのだろう。

だが、言いたくないなら聞かない。

彼は彼女の手からクリスタルの器を取り上げた。

「女の子が...

ログインして続きを読む