第109章 君を起こしてあげる

冬木涼子は取り合わず、御堂柊吾だけを見つめた。

御堂柊吾「で、勝算はどれくらいだ?」

冬木涼子「八割」

この間ずっと、御堂柊吾が一歩前へ進むたびに、彼女の確信は一分ずつ積み上がっていった。

御堂柊吾は少しも意外そうにせず、ふっと笑う。

「知ってる。うちの涼子が一番だ」

冬木涼子は手袋越しでは軽々しく触れない。だから彼の額に、そっと口づけだけ落とした。

「あなた、安心して眠って。ちゃんと起こすから」

「……ああ」

麻酔が効きはじめ、御堂柊吾も確かに眠気を覚えた。

冬木涼子は手術台へ戻る。

江崎悠白がちらりと彼女を見た。

「毎日毎日、いちゃついてさ。ここにもう一人いるって...

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