第114章 女を一人潰すのはあまりにも簡単だ

冬木涼子がレストランを出ると、路肩に見覚えのある車が停まっているのが目に入った。

そのまま近づく。

ちょうど同時に、車のドアが開いた。

白いカジュアルウェアに身を包んだ江崎悠白が降りてくる。手には傘まで差していて、所作は優雅、絵に描いたような紳士ぶりだ。

彼は涼子のほうへ歩み寄り、にこやかに言った。

「いやいや、うちの涼子ちゃん。こんな暑い日に日差し浴びたらダメだろ。ほら、傘の下においで」

冬木涼子は口元をひくつかせる。

「江崎悠白、何のつもり?」

「は? 何のつもりって?」江崎悠白は不機嫌そうに鼻を鳴らした。「薄情だな。お前の味方しに来てやったんだよ。旦那も来てる。車の中」...

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