第123章 結末は今よりもっと悲惨になるだけだ

冬木颯真は、魂が抜けたみたいな足取りで家へ戻った。

そして、冬木美蘭の拘束を解けと命じた。

冬木家の使用人たちは皆、びくびくしながらも内心では不安を抱えていた。だが、この家でいちばん発言力を持つのが冬木颯真であることは、誰の目にも明らかだった。

結局、彼らは冬木颯真の指示に従うしかなかった。

颯真はさらに、美蘭を部屋へ運ばせ、医者まで呼んで診せた。

冬木美蘭はがつがつと食べ物を胃に押し込み、少しだけ体力を取り戻すと、悔しさを滲ませた目で冬木颯真を見上げた。

「颯真……」

愚痴をこぼさせる気などない。颯真は近づきもしなかった。

扉口に立ったまま、氷みたいに冷たい視線を向ける。

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