第128章 彼女は負けない

冬木涼子は誇らしげに笑った。

「もともと、私って結構やるほうだし」

江崎悠白「……」

調子に乗りやがって。

御堂柊吾は何も言わなかった。

明日は予備試験だ。彼は脇に座り、冬木涼子の受験用品を黙々と用意している。筆記具から受験票まで一つずつ確かめ、問題ないと確認してから彼女のリュックへ収めていく。

その手つきは、まるで娘を大学入学共通テストに送り出す心配性の父親そのものだった。

江崎悠白が覗き込み、吹き出す。

「いやあ、できない子ほど文房具が多いってやつ? ペン増やしたところで点数は増えないだろ。準備だけは猛獣級、結果は250点とかさ」

そう言ってから、冬木涼子に軽い調子で続...

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