第129章 私もあなたより点数高いだけだろう

冬木涼子は、相手を馬鹿でも見るみたいな目でちらりと一瞥し、取り合う気にもならなかった。

試験会場に来て、することなんて一つだろう。試験に決まってる。

冬木雨音は信じられないという顔で、ずいっと目の前に立ちはだかる。

「……あなた、予備試験を受けに来たの?」

冬木涼子は気だるげにまぶたを持ち上げた。

「それが何か?」

「職業高校の生徒が、どうして予備試験なんかに来られるのよ。資格があるわけ?」

冬木雨音の声が跳ね上がる。目をぎらつかせ、表情は今にも歪みそうだった。

その声に反応して、周囲の受験生がさっと集まり、冬木涼子を指さしてひそひそと囁き合う。

そこへ試験監督も歩み寄って...

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