第018章 口が臭くて耐えられないんだけど

中居巡査は、困ったように冬木涼子へ視線を向けた。

本当のところ、この件はもうはっきりしている。被害者は冬木涼子だ。

だが、冬木家には逆らえない。

だからこそ、彼はなんとか宥めるように言葉を選んだ。

「冬木夫人。こちらの調べでは、冬木陽斗さんが十人を呼び、路地で冬木涼子さんを取り囲ませたうえ、危害を加えようとした形跡があります」

一拍置き、さらに続ける。

「冬木涼子さんの行為は、正当防衛の範囲内です。それに……冬木涼子さんも、冬木家のお子さんではありませんか?」

そして、念を押すように低い声で言った。

「冬木夫人。お子さんたちはまだ若い。前科がつけば進学にも響きます。ですから、...

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