第019章 お母さんに捨てられたね

その瞬間、冬木陽斗は顔面蒼白になり、もう一言も出てこなかった。

冬木美蘭の顔色も、ひどく険しい。

鈴木校長が容赦なく言い放つ。

「もう話ははっきりしました。冬木陽斗が金を払って人を雇い、うちの生徒である冬木涼子に手を出したんです。

冬木陽斗は今年で十七。少年法があるとはいえ、これほどの事件を起こせば、大人と同じように刑事責任を問われることになります。

人を雇って傷害をさせたとなれば、殺人未遂扱いでしょう? 身柄を確保し、後日、法廷で裁くべきです!」

校長のくせに警察より法律に詳しいんじゃないかと思うほど、言葉には凄みがあった。

中居巡査は完全に言葉を失っていた。正直、冬木陽斗が...

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